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おすすめ書籍:高田明和『一日10分の坐禅入門―医者がすすめる禅のこころ―』

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「ストレス、うつ、生活習慣病にも《坐禅は効く》。禅のこころがあなたを癒す」。

「簡単にできる坐禅入門。
曹洞宗の開祖(*注記「曹洞宗=日本の曹洞宗」、「開祖=高祖」の誤り)である道元禅師は〈宝蔵自開〉と言われました。坐禅をすれば、自分の内側にもっているさまざまな能力、よい性格、人に好かれるとことが自然と出てくるというのです。私は現在坐禅に関心のある人が多いのは、こうした禅のことばに賭けてみようとする人が多いからだと思います。」(以上、帯文)

浜松医科大学名誉教授・高田明和氏による、坐禅解説書。

角川書店、720円(税込)

〈目次〉
第一章 医者のすすめる坐禅とは?
 一、なぜ今坐禅か
     心の病に悩む時代
     うつ病発生のメカニズム
     うつ病と心のあり方
     禅の教えが心を安らげる
 二、私の坐禅体験
     自分を苦しめた考え方
     禅僧のひとことの力
     日常に坐禅をとり入れる
 三、坐禅の優れたところ
     人の限界を突破する   
     努力のみで超えられないもの
     最高の境地に至る
第二章 高田流坐禅術
 一、どのような心構えで坐禅するか
     伝統的な坐禅の基本
     坐禅に向かう心構え
     人に秘められた力を引き出す
 二、用意するものなど
     ひとりの坐禅は可か
     坐禅にふさわしい時間
     坐禅に適した場所
     服装について
     坐蒲を用意する
     線香と線香立て
     お経を上げる
     食事のとり方
     睡眠のとり方
 三、調身と調息、調心
     まず姿勢を正す
     次に呼吸を正す
     そして心を正す
     公案とどう向きあうか
第三章 日常生活における坐禅
 一、椅子に坐っての坐禅
     もっとも簡単な坐禅術
     言葉を有効に使う
 二、内観の法と軟酥の法
     白隠禅師の教え
     内観の法の実践
     軟酥の法の実践
第四章 ストレス社会と坐禅
 一、ストレスと生活習慣病
     ストレスのメカニズム
     ストレスの本当の原因
     坐禅で生活習慣病予防
 二、うつを防ぎ、うつを癒す
     うつ病診断の難しさ
     うつ病と自殺
     うつ病と宗教
     坐禅がうつ病に効く理由
     呼吸を正す効果
     坐禅には「明るい思い」が大事
     朝の坐禅が効果的
第五章 読経と禅語
 一、お経に親しむ
 二、心をゆさぶる禅語         
   

*筆者は医師でありながら、長年にわたって禅に親しみ、50年近くも坐禅に励んでこられた方です。

以前、山折哲雄『早朝坐禅 ―凛とした生活のすすめ―』をおすすめした時にも述べましたが、禅僧の著す坐禅入門書は、概ね大上段からの説明であり、坐禅の素人にとって、どこかよそよそしい印象を持たせるものが多かったように思えます。

また最近の傾向として、坐禅の効果を説明するためにセロトニン神経などの医学用語も多用されます。

しかし、専門家でも無い僧侶が、取って付けたように医学用語を使って坐禅の効用を説くことに、私は少なからず違和感を感じていました。

本書はまぎれもなく、専門家が医学的な見地から坐禅の効用を述べたものです。その意味で、非常に説得力のあるものと言えましょう。

また坐禅の方法についても平易な文章で説明されています。

ストレスで苦しむ現代人にとって、坐禅がそれを解決する一つの方法であることを知り得る良書と言えましょう。

ただし好事家の陥りやすい弊ですが、知識の披露がやや多いように思えます。徹底して医者の立場から坐禅の効用と方法について述べられるとより良かったようにも思えますが、坐禅の入門書としては十分でしょう。

これから坐禅をしてみようと思っている人にオススメです。


投稿者 sougen : 2008年02月08日 18:24

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