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玄侑宗久・立川志の輔『21世紀のあくび指南』

―「じゅげむ」じゃなくて「じゅむげ」でしょ(笑)。―
演目ごとに解き明かす、落語の魅力。読めば人生も楽~になっちゃう。
まさに落語は生き方指南!
現代落語の名手と、禅の名僧の、楽しい中にも、含蓄に満ちた対談集。
「一般に、坊さんは弔い専門で縁起でもないと思われているかもしれませんが、じつは呵々大笑する和尚が多く、僧侶仲間はみな落語が大好きです。ただ職業上、笑っちゃいけない時間が多い。これは実存的苦悩とも云うべきもので、車の窓を閉め切って今日も隠れて落語のCDを聞いている和尚がたくさんいると思うと、胸が痛みます。
どうも私は、よく笑う和尚は基本的に笑わない場面でもいい坊さんじゃないかと感じています。「笑いは道にちかし」と老子は言いましたが、たしかに真理はしかめつらしい教訓的な顔つきをしているのではなく、笑えるような話や態度、あるいは笑いそのものになって現れるのだと思います。よく笑う人というだけで、きっと真理に通じていると思うことさえあります。…。
今の日本人は、泣かなくなったと云われます。同時に、あまり笑わなくなったような気もします。
きっと泣くも笑うも、同じ心の自由なはたらきなのでしょうね。それがいろんな束縛で、不自由になっているのだと思います。
『買い物ブギ』のように溢れかえるモノ、『みどりの窓口』に描かれるIT化や効率化のアダ、あるいは『躍るファックス』のジコチュー……。しかし師匠は、それでも我々は『歓喜の歌』を歌えるのだと示してくれました。あれは「圧巻」でした。
泣かせ、笑わせ、どうぞ不自由な現代日本の桎梏を解き放ってください。
どうぞどうぞ、真理漬けの蜘蛛の糸のポンポコピーのポンポコナーの憑依上手な成熟タヌキ、掘り掘りお腰キーラキラ、機―微キビの志の輔さん、明るく美しい日本のため、今後も元気にご活躍ください。
え?また『寿限無』に怒ってるのかって?
怒ってませんよ!」(あとがきより)
星雲社、1524円。
投稿者 sougen : 2007年04月07日 17:43
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