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コラム:福を求めて

当寺に程近い西宮戎神社は、毎年1月9日~11日までは十日戎で大変な賑わいを見せます。
戦前までの当寺は、現在の場所よりも更に南、戎神社とまさに隣接していました。現在でも十日戎の期間中は、当寺の周囲もまた大変な人で埋め尽くされます。
西宮神社のHPでは、十日戎の起源について次のようにあります。
「年の始めに商売繁盛を祈願するお祭りとして知られている十日えびすの祭典は、古くは御狩神事(みかりしんじ)とか忌籠祭(いごもりさい)といわれていました。
かっては、狩猟をして神意を窺うために謹慎斎戒の忌籠(いごもり)が行われていたようです。市中の各戸も九日の夕刻に門を閉じ、静粛を守っていたことが室町時代の重篇応仁記(永正十七年/1520年)に記されています。
今では宵えびすの一月九日の深夜十二時に神社の全ての門を閉じて忌籠を行い、十日午前四時の十日えびす大祭を厳修した後、午前六時の大太鼓を合図に表大門が開かれると、待ち構えた参拝者が本殿への走り参りを行い、到着順に一番福から三番までが福男として認証されます」。
言うまでも無く、戎さんは福の神、「商売繁盛で笹持ってこい!」のかけ声で有名な通り、商売の神様でもあります。
例年行なわれる「福男」選びは近年マスコミに取り上げられて一種のレースと化し、参加者の熱の入りようは尋常ではありません。昔の素朴な福男選びを知っている者にとっては違和感を感じますが…。
さて、出家を旨とする仏教、特に禅では商売についてどのように捉えているのでしょうか?
「くらしの道を立てることが皆そのまま正しい道理に従うことであり、真実の姿と相違することはない」。(「大慧法語」)
これは『法華経』中の言葉を敷衍した言葉です。
出家を旨とする仏教でも、決して商売を否定することはありません。むしろ商売に生きる方にとっては、商売の道に邁進することこそが真理にかなった生き方なのです。商売に生きる方は商売三昧に徹して生きるだけ、人それぞれの本分を尽すことが大事なのです。
そのように生きることが出来れば、きっとあなたには福が訪れることでしょう。

投稿者 sougen : 2007年01月10日 22:28
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