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コラム(12):晋山式(しんざんしき)・新住職挨拶
去る10月8日、当山開創750年法要、菩提達磨大師像帰山法要、第18世宗紹和尚退山式(住職引退の儀)、第19世宗玄和尚晋山式(住職就任の儀)が執り行われました。
当日は前日までの曇天からうって変わって雲一つ無い秋晴れ。大勢の参列者が見守る中、記念の儀式が厳かに執り行われました。
当山順心寺は、康元元年(1256)、法燈国師(ほっとうこくし)無本覚心(むほんかくしん)禅師によってこの地に開かれました。それから今年でちょうど750年目にあたります。そこで、開山国師がお亡くなりになられた10月13日に合わせて、その直前の日曜日に記念の法要を営むことになりました。
また達磨像は、江戸時代から、数百年もの長きにわたって当山や壇信徒の皆様をお守り下さっておりました。しかし、戦災によって伽藍の一切を失った当山では達磨像を守り抜くことが出来ず、やむなく神戸、ついで京都の寺院に預かって頂いておりました。
しかし、開創750年を迎えるというこの慶事に合わせ、京都の寺院のご住職のご厚情により、当山にお帰り頂くことになりました。
午前9時半、太鼓の音に合わせ、導師である前祥福寺僧堂師家・現龍門寺大衆禅道場師家、河野太通老大師をはじめ、50名以上の和尚様方の入堂により儀式は始まりました。
厳かに開山国師に、お湯、ご飯、お菓子、お茶、香典をお供えし、老大師の香語が高らかに唱えられて読経が始まりました。次いで、達磨様にも同様の手順で供養が行なわれました。
そうして中座を挟んで第18世宗紹和尚の退山式。
宗紹和尚は、戦後まもなく先代宗寛和尚の後を承けて当山の住職となりました。しかし、当時は未だバラック一つの荒廃した状態…、現在の伽藍の一切を創りあげたのは全て宗紹和尚の時代です。
その苦労は並大抵のものではありませんでした。
それから50年。宗紹和尚も既に80に手が届く齢となり、この節目の年に、住職の座を退くこととなりました。
続いて、山門を通って本堂の下で待つ新住職の晋山式に移りました。
新住職は、住職に就任するにあたっての決意をまとめた香語を唱えた後、世の中の太平を祈り、開山様にご挨拶をし、そうして当山と壇信徒の無事を祈りました。
その後、住職辞令を拝受し、妙心寺派・教学部長様より祝辞を賜りました。
2時間ほどの諸法要は、こうして無事に幕を閉じました。
儀式の後は、甲子園球場横の「ノボテル甲子園」に場所を移して祝宴会が開かれました。
祝宴会では、法要導師をお勤め下さいました、河野太通老大師、前花園大学学長・西村惠信師、本堂の改修を受け持って頂きました、中島工務店社長・中島紀于様、壇信徒代表として、東洋アルミニウム株式会社相談役・小南一郎様、花園大学教授・安永祖堂老大師から、それぞれ有り難いお言葉を頂戴致しました。
また、ご参加の皆様からは、先住職へはねぎらいの言葉を、新住職へはたくさんの叱咤激励の言葉を賜りました。
祝辞を頂いた方はもとより、ご参加頂いた皆様には心からお礼申し上げます。誠に有り難うございました。
【新住職からのご挨拶】
この度、第18世宗紹和尚の後をうけ、不肖宗玄が、当山順心寺の住職に就任することとなりました。
私は当山で生まれ、大学を出た後は京都の嵐山、天龍寺僧堂で修行の後、当山に戻って副住職の任に就いて既に10年が過ぎました。しかし、勿体なくも、当山が開創750年を迎える節目の年に、住職の大任を受けることになり、誠に身の引き締まる思いです。
思えば、先住職、宗紹和尚の代は苦労の連続でした。宗紹和尚が住職になった頃、当山は戦災によって伽藍の一切が失われ、また復興の資金さえ無い、全く先の見えない状態でした。
そのような状態の中で住職の任を引き受けるということは、宗紹和尚にとっては、まさに火中の栗を拾うような思いであったと思われます。
しかし宗紹和尚は、瞬く間に伽藍の一切を整備し、順心寺を妙心寺派の中でも上位の寺格を有する名刹に引き立てました。その功績は、歴代住職の中でも随一であったといっても過言ではありません。
幸い宗紹和尚、退山してなおカクシャクとしております。引続き皆様に元気な顔をお見せする機会も多いことでしょう。
さて、今後の50年は、宗教界にとっても厳しい時代となることが予想されます。そんな時代にあって、順心寺は如何なる道をすすむべきか、また壇信徒の皆様のお気持ちに、如何にして応えるべきか、問題は山積しております。
宗紹和尚に比べ、不肖宗玄は浅学非才の上に、未熟者でございます。果してこのような難局に立ち向かえるかどうか、甚だ心許なくも思っております。
しかし、いったん住職の任を引き受けた以上、壇信徒の皆様のために、順心寺のために、鋭意専心つとめさせて頂く所存でございます。
何卒、今後とも先住職の時代と変わらぬご法愛を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
当山19世 宗玄合掌
式の様子はこちらのギャラリーでご覧になれます。
順心寺Web - Gallery "第十九世宗玄和尚晋山式"
投稿者 sougen : 2006年10月21日 16:32
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