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本堂改修:工事(2006年2月12日)
2月に入り、木材の組み立てが急ピッチで進んでいます。

1月の中旬から加工の終った木材から順次組み立てが始まっています。上の写真は本堂正面の現在の状態です。

この写真は本堂後方の扉の現状です。大分組み上がっています。完成すれば、ここに木製の重厚な扉が入ります。

これは側面です。既にガラスの入ったアルミサッシが取り付けられています。当山は市街地にあり、準防火地区に指定されています。防火地区に該当する場所では、諸々厳しい規制があります。アルミサッシはそれに則ったものです。本来ならば木製の扉の方が格好が良いのですが、規制がある以上仕方がありません。

覆いが被されていますのであまりはっきりとは見えませんが、これがご本尊をお祀りする須弥壇です。美しい木組みが顔を覗かせています。この部分は構造が複雑なので、工場で加工されたものを運んで来ました。
新築では無く改修工事で難しいのは、普段隠された部分の構造が設計の段階でははっきりしないからです。今回の工事でも、そういった問題は諸処に見えました。以下の写真は本堂外部の縁の部分です。

本堂下部の腰の部分を撤去した際、顔を覗かせました。副住職はこの縁の部分は全てコンクリートが詰まっているものと思っていましたが、実際には壁を作ってその中に土を埋め、上部にモルタルで蓋をしただけのものでした。
地震以後、床下と同様にこの箇所も地盤沈下を起しています。それに伴って上部のモルタル部分にひびや割れ目が入っています。
しかし、本当ならばこの部分には鉄筋が入っていなければなりません。また鉄筋が入っていても、それが本堂の躯体部と連結されていなければ同じことです。ここではその両方がなされていませんでした。
一体、この本堂を建設したM建設の施工の酷さといったら筆舌に尽しがたい程です。これ以外にも、常識では考えられない施工法を取っていたことが次々明らかになっています。観音堂建設以後、M建設とは手を切りましたが(結果的に廃業)、当然のことです。
M建設の現場監督の人物は非常に不誠実な方でした。観音堂建設の折にも売り込みに来て、入札にも参加してもらいましたが、見積もり金額が他社とは大きな差がありましたのでお引き取り願いました。
当時の状況を、設計を担当した菅野良司氏はHPの中で次のように述べておられます。
「4月7日、
見積りは各社、こちらの指示通りの日程で提出してくれたので、早速、比較検討書を作りました。4月11日・・・
それにしても、鉄筋コンクリート造2階建て約40坪の建物の見積りなのに、見積り額の差は、最も安かった㈱中島工務店の見積り額の28%!
その大きな開きには、住職、副住職、菅野、全員がびっくり!」
そして直後に倒産です。当山の観音堂をM建設に依頼したとしても、すぐに倒産されたのでは、仮に不備が見つかった場合、一体誰が責任を取るのでしょうか?不誠実にも程があります。
現在、耐震偽造マンションの問題がクローズアップされています。耐震偽造の場合は極端な利益追求の結果がもたらしたものですが、こういった手抜きや不誠実な工事はこれまでにも到る所でなされているのでしょう。恐ろしいことです。職人の心意気、それ以前に人としての倫理観といったものが微塵も感じられません。
しかし、40年前のコンクリートはそれ自体強固なものです。従って、不備が多くあっても当山の本堂の耐震強度は現在の規制を十分に上回っております。その点は不幸中の幸いです。
M建設は西宮で公共工事も多く請け負って来ました。それらは現在一体どうなっているのでしょうか?
さて、当該部についても早急に設計士さん、監督さんと相談し、対応を急いでおります。とはいえ、予算にも限りがあります。どうすれば良いか、検討中です。しかし万全を期さねばなりません。
今日は日曜日。休日にもかかわらず、宮大工さんは現れてコツコツと仕事なさっておられます。その真面目な仕事ぶりに本当に感謝致しております。
投稿者 sougen : 2006年02月12日 16:37
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